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Oita

大分県

暘谷城の跡に残る石垣。苔むした石垣が段になって続き、木々の茂る斜面の奥に、白くかすむ空と海が見える
暘谷城(ようこくじょう)の跡に残る石垣。この城の二の丸には、かつて「麻地酒(あさじざけ)」が蓄えられていました。shikabane taro / CC BY 3.0 / Wikimedia Commons(長辺1280pxに縮小)

大分県の日本酒

大分県は九州の東岸にあり、北は福岡県、西は熊本県、南は宮崎県と接し、東は豊後水道(ぶんごすいどう)に面した県です。大分県酒造組合の組合員は35社で、日本酒の蔵元と焼酎の蔵元の両方が加わっています(2025年4月1日現在)。2024年7月から2025年6月までの1年間に、県内の18か所で日本酒がつくられました。

大分の日本酒の文化は、1468年に初めて登場した「豊後練貫酒(ぶんごねりぬきざけ)」にさかのぼるとされています。もち米と白米、麹(こうじ。蒸した米に麹菌を育てたもの)、焼酎を一度に仕込み、30〜40日後に臼でひいて絹でこしたものでした。その後に生まれた「麻地酒(あさじざけ)」は、蒸した米と米麹、水を仕込んで密封し、土に埋めて翌年の立春のころまで熟成させるにごり酒です。江戸時代、暘谷城(ようこくじょう)を城とした藩は、城の二の丸に麻地酒を蓄え、幕府への献上品にしていました。

大分県は、およそ770kmの海岸線と標高1,700m級の山々をもち、温暖な気候の土地です。日本酒とともに焼酎造りも盛んで、江戸時代には、日本酒をしぼったあとの酒粕からつくる「粕取(かすとり)焼酎」がつくられていました。1972年には、麦と麦麹だけを原料にした麦焼酎が生まれています。大分県と大分県酒造協同組合は、焼酎造りに向いた大麦の品種「トヨノホシ」を共同で開発しました。

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