
こんな人におすすめ
- 城下町の町歩きと一緒に、小さな酒蔵を予約して見学したい人(申し込みは見学の2営業日前まで。見学は約15分です)
- ワイングラスで、料理と合わせて飲む日本酒を試してみたい人
- 別府(Beppu)や湯布院(Yufuin)に泊まる旅の途中で、大分県の日本酒を探したい人
中野酒造について
中野酒造(Nakano Shuzo)は、大分県杵築市(Kitsuki)にある酒蔵です。創業は1874年です。代表銘柄は「智恵美人(Chiebijin)」と、同じ読みをひらがなで書いた「ちえびじん(Chiebijin)」の2つです。日本酒のほかに、焼酎とリキュールもつくっています。
「智恵美人」という名前は、初代の女将「智恵」にちなんで付けられました。
蔵見学はできます(要予約)。見学は約15分で、申し込みは見学の2営業日前までです。12月は忙しい時期のため、原則として見学の予約を受け付けていません(2026年9月30日確認)。
坂の城下町と、地下の水
杵築は、国東半島(Kunisaki Peninsula)のふもとにある町です。江戸時代には、藩主の松平氏の城下町として栄えました。
町のつくりは少し変わっています。南と北の高台に武家屋敷が並び、そのあいだの谷に商人の町家が軒を連ねています。高台と谷は坂でつながっていて、北の高台へ上る「酢屋の坂(Suya-no-Saka)」と、南の高台へ上る「塩屋の坂(Shioya-no-Saka)」が、谷の通りをはさんで向かい合っています。杵築市は着物で町を歩くことを勧めていて、市の公共の観光・文化施設には、着物姿で訪れると無料で入れます。
江戸時代の杵築には、多くの酒蔵がありました。いま城下町に残る造り酒屋は、中野酒造だけです。
仕込みに使う水は、蔵の地下200メートルからくみ上げる天然水で、蔵はこの水を「六郷満山の御霊水(Rokugo Manzan no Goreisui)」と呼んでいます。原料には主に地元の産物を使っています。
智恵美人とちえびじん
中野酒造は、日本酒づくりに醸造アルコール、糖類、添加物を使っていません。
ちえびじん 純米酒 は、蔵が「ちえびじん」の代表と位置づける日本酒です。米と米麹と水だけでつくる「純米酒(junmai-shu)」で、米の外側を3割削って仕込んでいます。米には、杵築で育った「ヒノヒカリ(Hinohikari)」という品種を使っています。この純米酒は、インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)2026 のSAKE部門で、純米酒のトロフィー(Junmai Trophy)を受けています。蔵はワイングラスに注ぎ、冷やして飲むことを勧めています。
「ちえびじん」は、「ワイングラスでチーズと合わせる」という考えから立ち上げた銘柄です。季節ごとに限定の商品が出ます。たとえば「ちえびじん LOVE PINK」は、赤い色素をつくる酵母(yeast)を使った日本酒で、薄い赤の色は発酵の中で自然に付いたものです。「KITSUKI BLANC CUVÉE CHIEBIJIN」は白ワイン用の酵母で仕込んだ純米酒で、杵築の特産の牡蠣(oysters)と合わせることを考えてつくられています。毎年11月の第3木曜日には、しぼったばかりの新酒「ちえびじん Nouveau(ヌーヴォー)」が出ます。
智恵美人 には、次のような商品があります。
- 智恵美人 純米酒 — 冷やしても、熱めに温めても飲める純米酒です
- 智恵美人 貴醸酒 — 仕込み水の代わりに日本酒を使ってつくる「貴醸酒(kijoshu)」で、深い甘みがあります
- 智恵美人 純米大吟醸 紫光(Shiko) — 米と米麹と水だけでつくり、米の外側を半分以上削った「純米大吟醸(junmai daiginjo)」です。麹(koji、蒸した米に麹菌を育てたもの)を「麹蓋(koji-buta)」という小さな木の箱に分けてつくる、昔ながらの方法で仕込んでいます。数量限定の商品です
どちらの銘柄にも多くの商品があり、原料や造りは商品ごとに違います。種類はラベルの表示でご確認ください。
酒蔵の案内
蔵見学(要予約)
| 中野酒造の蔵見学(2026年9月30日確認) | |
|---|---|
| 申し込み | 公式サイトの蔵見学お問い合わせのページから。見学の2営業日前までに申し込みます |
| 見学できる日 | 日曜・祝日を除く日。12月は原則として受け付けていません |
| 開始時刻 | 10:00/11:00/13:30/14:30/15:30 |
| 所要時間 | 約15分 |
| 試飲 | 希望するかどうかを、申し込みのときに伝えます |
| 料金 | 申し込みのときにご確認ください |
| 言葉 | 申し込みのページは日本語です。英語での案内は公表されていません |
| キャンセル・日時の変更 | 電話で連絡します(0978-62-2109) |
車を運転する人は、試飲をしないでください。
蔵の店舗
蔵には小売の店舗があり、日本酒のほか、焼酎や酒粕を使った食品・化粧品を扱っています。
| 2026年9月30日確認 | |
|---|---|
| 営業時間 | 9:00〜16:30 |
| 休み | 日曜・祝日、第1・第3以外の土曜日。臨時に休むこともあります |
営業日は、公式サイトのカレンダーでご確認ください。
行き方
住所:〒873-0002 大分県杵築市南杵築2487-1
- 車:蔵に駐車場があります
- 電車:JR杵築(Kitsuki)駅の時刻は、JR九州の杵築駅のページでご確認ください。駅から蔵までの交通手段も、訪ねる前にお確かめください
往路と復路の最終便まで確かめておくと安心です。
営業日や見学の受け入れは変わることがあります。訪ねる前に蔵の公式情報をご確認ください。
中野酒造のお酒の買い方
蔵の店舗のほか、蔵が公開している「販売特約店」(2026年8月版)の店で扱っています。蔵の公式オンラインショップは見つかりません(2026年9月30日確認)。
特約店(旅の途中で寄りやすい店)
一覧には、北海道から九州まで85の店と、インターネット販売の店1つが載っています。そのうち、旅の途中で寄りやすい店を選びました。
ほかの店(全国のほか71店と、インターネット販売の店)は、蔵の一覧でご確認ください。一覧には各店の電話番号と定休日も載っています。空港の中の店は載っていません。
買うときの注意
- 取扱いの有無と在庫は店によって違います。季節限定の商品は入荷しないこともあるため、訪ねる前に店へご確認ください。
- 「生酒」など、ラベルに保存温度の表示がある商品は、その表示に従ってください。
- 海外へ持ち帰る場合:100mlを超える瓶は、保安検査前の手荷物には入れられません。預け入れ荷物にするか、保安検査後の免税店でお求めください。乗り継ぎがある場合と、到着する国の持ち込み上限は事前にご確認ください。→ 旅のヒント
酒蔵情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 蔵名 | 有限会社中野酒造(Nakano Shuzo Co., Ltd.) |
| 創業 | 1874年(明治7年) |
| 代表者 | 代表取締役 中野淳之(Nakano Atsuyuki) |
| 所在地 | 〒873-0002 大分県杵築市南杵築2487-1 Google マップで開く |
| 電話 | 0978-62-2109(FAX 0978-63-4160) |
| 代表銘柄 | 智恵美人(Chiebijin)/ちえびじん(Chiebijin) |
| 製造品目 | 日本酒・焼酎・リキュール |
| 仕込み水 | 蔵の地下200メートルからくみ上げる天然水 |
| 公式サイト | https://chiebijin.com/ |
| 蔵見学 | 可(要予約)。2営業日前までに申し込み、約15分。12月は原則不可 |
| 直売 | 蔵の店舗あり(9:00〜16:30。日曜・祝日、第1・第3以外の土曜日は休み) |
| 取扱店の一覧 | 公開されています(2026年8月版) |
| 英語対応 | 公式サイトに英語のページあり。見学の英語対応は公表されていません |