Kumamoto
熊本県

熊本県の日本酒
熊本県は九州のほぼ中央にあり、北東に阿蘇山(あそさん)がそびえ、西は有明海(ありあけかい)と八代海(やつしろかい)に面した県です。2024年7月から2025年6月までの1年間に、県内の8か所で日本酒がつくられました。南部の人吉(ひとよし)・球磨(くま)地方は米からつくる焼酎の産地で、1995年6月には「球磨」が、焼酎の産地名を守る制度(地理的表示)に指定されています。その条件は、国内産の米と米麹、球磨郡または人吉市で採った水だけを使い、その土地で発酵と蒸留を行うことなどです。
熊本は水に恵まれた土地です。阿蘇山は約27万年前から約9万年前にかけて4度の大きな火砕流噴火を起こし、積もった火砕流が熊本の大地をつくりました。すきまの多いこの地層には雨がしみこみやすく、地下に豊かな水が蓄えられます。熊本市は、市民の水道水のすべてを地下水でまかなっています。気候は、阿蘇以外の地域では年間の平均気温が15〜17度と温暖です。
熊本の日本酒の品質を大きく高めたのは、1903年に熊本税務監督局へ転任してきた技術者の野白金一(のじろ きんいち)です。県内を回って酒造りを指導し、1909年には熊本県酒造研究所の設立に力を尽くしました。1910年には麹室(こうじむろ。米麹をつくる部屋)の換気と温度の調節に効く「野白式天窓」を考え出し、温暖な九州でもできる吟醸造り(米の外側を4割以上削り、低い温度でゆっくり発酵させる造り方)の方法を築いています。研究所は1922年に酒蔵を建て、「香露(Koro)」の名で日本酒の製造を始めました。1952年ごろには研究所のもろみ(発酵中の日本酒のもと)から、吟醸造りに向く「熊本酵母」(酵母は発酵を担う微生物)が生まれ、1968年からは日本醸造協会の「きょうかい9号」として全国へ配られるようになりました。
酒蔵の地図
市区町村ごとの酒蔵(点の大きさが蔵の数)注目の酒蔵
- 花の香酒造玉名郡和水町
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