
こんな人におすすめ
- 青森を旅する途中で、地元で生まれた日本酒を飲食店や酒販店で探してみたい人
- 醸造アルコールを加えない、米と米麹と水だけの日本酒から試したい人
- 青森県で生まれた酒米(sakamai、日本酒づくりに向く米)に興味がある人
- 蔵を訪ねるのではなく、飲むこと・探すことを旅の楽しみにできる人(西田酒造店は蔵見学の受け入れを公表していません)
西田酒造店について
西田酒造店(Nishida Shuzoten)は、青森県青森市(Aomori)の油川(Aburakawa)にある蔵です。創業は1878年です。
銘柄は2つあります。創業のときからつくっている「喜久泉(Kikuizumi)」と、1974年に生まれた「田酒(Denshu)」です。会社の名前と銘柄の名前が違うので、店では「田酒」または「喜久泉」の名前で探してください。
蔵見学の受け入れは公表されていません(2026年9月30日確認)。
外ヶ浜の港町、油川
油川は、かつて「大浜(Ohama)」と呼ばれ、鎌倉時代から戦国時代にかけて、津軽半島の東の海岸一帯「外ヶ浜(Sotogahama)」でいちばん栄えた港でした。西田酒造店は、この油川で明治時代に日本酒づくりを始めました。
喜久泉という名前には、幾久しく喜びが続くようにという願いが込められています。喜久泉には、米の外側を半分以上削り、少量の醸造アルコールを加えた「大吟醸(daiginjo)」や、米の外側を4割以上削り、少量の醸造アルコールを加えた「吟醸(ginjo)」などの商品があります。
田の酒、「田酒」
田酒は「田の酒」と書いて、「でんしゅ」と読みます。「田」は、日本酒の原料になる米が育つ田んぼのことです。田酒の名の付く日本酒には、田んぼでとれるもの以外の原料である醸造アルコールと醸造用の糖類を、いっさい使っていません。
蔵は、田酒を生んだときの思いを次のように書いています(西田酒造店 公式サイトより)。
「日本酒の原点に帰り、風格ある本物の酒を造りたい」
1970年、蔵は昔ながらの手づくりで、米と米麹と水だけでつくる「純米酒(junmai-shu)」を仕込み始めました。商品になるまでに3年をかけ、1974年10月1日に田酒を発売しました。
その後も、造りの手直しを続けています。2003年には、活性炭でろ過する工程をやめました。2014年には自社の精米工場を建て、2015年には酒母(shubo、発酵のもとになる酵母を大量に育てたもの)の部屋や、もろみ(moromi、発酵中の、搾る前の日本酒)の蔵、搾りの部屋を新しくしています。
青森の酒米を、もういちど田んぼへ
西田酒造店は、青森県で生まれた酒米を使っています。
古城錦(Kojo Nishiki)は、1968年に青森県の農業試験場が開発した、青森県で最初の酒造好適米(酒米の正式な呼び名)です。しかし日本酒づくりにはほとんど使われず、県が推す品種だったのは1980年までの12年間だけでした。蔵はその種もみを探し出し、特定の農家に栽培を頼んで、この米を田んぼに戻しました。1991年からの造りで仕込みを始め、「田酒 古城乃錦」として地元向けに出しています。
華想い(Hanaomoi)も、青森県が栽培を勧める県産の酒米です。「純米大吟醸 百四拾(Hyakuyonju)田酒」は、米と米麹と水だけでつくり、米の外側を半分以上削った「純米大吟醸(junmai daiginjo)」です。麹にする米にも、もろみに加える米にも、すべて華想いを使っています。「百四拾」という名前は、華想いと名付けられる前の試験場での名前「青系酒140号」から取っています。
このほか、青森県産の酒米「華吹雪(Hanafubuki)」を使った商品もあります。田酒には多くの商品があり、原料の米も精米歩合(seimai buai、削ったあとに残る米の割合)も商品ごとに違います。種類はラベルの表示でご確認ください。西田酒造店の商品には、月を決めて数量を限って出荷するものも多くあります。
株式会社西田酒造店の「田酒」は、令和7酒造年度全国新酒鑑評会(酒類総合研究所・日本酒造組合中央会)で金賞を受けています(2026年5月20日発表)。
酒蔵の案内
西田酒造店は、蔵見学の受け入れを公表していません(2026年9月30日確認)。土曜日・日曜日・祝日は休業日です。
青森県内の酒蔵の情報は、青森県酒造組合の蔵元一覧にまとまっています。蔵ごとのページに、蔵見学を受け付けているかどうかの欄があります。見学の条件は各蔵にご確認ください。
営業日や見学の受け入れは変わることがあります。訪ねる前に蔵の公式情報をご確認ください。
西田酒造店のお酒の買い方
西田酒造店は、取扱店・特約店の一覧を公開していません(2026年9月30日確認)。蔵の公式オンラインショップも見つかりません。
インターネット上には、田酒を扱う店をまとめたページがいくつもあります。しかし蔵が公表した一覧ではないため、このページでは店を挙げていません。
買うときの注意
- 田酒・喜久泉には複数の商品があり、原料や造り方は商品ごとに違います。種類はラベルの表示でご確認ください。
- 取扱いの有無と在庫は店によって違います。限定品や季節の商品は入荷しないこともあるため、訪ねる前に店へご確認ください。
- ラベルに保存温度の表示がある商品は、その表示に従ってください。
- 海外へ持ち帰る場合:100mlを超える瓶は、保安検査前の手荷物には入れられません。預け入れ荷物にするか、保安検査後の免税店でお求めください。乗り継ぎがある場合と、到着する国の持ち込み上限は事前にご確認ください。→ 旅のヒント
酒蔵情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 蔵名 | 株式会社西田酒造店(Nishida Shuzoten Co., Ltd.) |
| 創業 | 1878年(明治11年) |
| 代表者 | 西田司 |
| 所在地 | 〒038-0059 青森県青森市油川大浜46 Google マップで開く |
| 電話 | 017-788-0007(FAX 017-788-2553) |
| 代表銘柄 | 田酒(Denshu)/喜久泉(Kikuizumi) |
| 公式サイト | http://www.densyu.co.jp/ |
| 蔵見学 | 公表されていません |
| 休業日 | 土曜日・日曜日・祝日 |
| 直売 | 公表されていません |
| 取扱店の一覧 | 公開されていません(2026年9月30日確認) |
| 英語対応 | 公表されていません |