こんな人におすすめ
- 山形県の日本酒を、飲食店や酒販店で探してみたい人
- 香りの立つ「吟醸酒」のなかで、酒米(sake rice、日本酒づくりに向く米)の違いを飲み比べてみたい人
- 蔵を訪ねるのではなく、飲むこと・探すことを旅の楽しみにできる人(亀の井酒造は、蔵見学や直売の案内を公表していません)
亀の井酒造について
亀の井酒造(Kamenoi Shuzo)は、山形県鶴岡市(Tsuruoka)の羽黒町(Haguro)にある蔵です。代表銘柄は「くどき上手(Kudoki Jozu)」です。
創業は1875年です。つくる日本酒は、すべてが「吟醸(ginjo)」「純米吟醸(junmai ginjo)」「大吟醸(daiginjo)」のような吟醸造りの日本酒です。吟醸造りでは、米の外側を4割以上削り、低い温度でゆっくり発酵させます。
亀の井酒造には公式サイトがありません(2026年9月30日確認)。蔵見学や直売について、蔵は案内を公表していません。
二度の廃業から、いまの蔵へ
亀の井酒造は、創業から今日まで一続きに日本酒をつくってきたわけではありません。蔵は二度、日本酒づくりをやめています。一度目は大きな火事、二度目は戦時中の企業の統制によるものでした。そのあと家は米農家を営み、1956年1月に曽祖父が日本酒づくりを再開しました。1961年1月には、いまの場所へ蔵を移しています。
いまの代表の父は、ほかの蔵とは違う日本酒を目指し、「10号酵母」と呼ばれる酵母(yeast、発酵を進める微生物)を開発した小川知可良氏に教わって、手間のかかる吟醸酒づくりに取り組みました。その10号酵母でつくりあげたのが、1983年に生まれた「くどき上手」です。「くどき上手」には、日本語で「人の心を動かすのがうまい」という意味があります。名付けたのはいまの代表の母で、豊臣秀吉(Toyotomi Hideyoshi)が多くの人を説き伏せて出世したように、日本酒の世界で出世してほしい、という願いが込められています。
いまの代表取締役は、今井俊典さんです。鶴岡市の公式サイトのインタビューで、今井さんは地元への思いをこう話しています。
「地元鶴岡の人たちには、あたり前にめちゃくちゃ美味い酒を飲んでもらいたい。」 ——今井俊典さん(亀の井酒造 代表取締役)、鶴岡市「第6回 今井俊典さん(亀の井酒造株式会社 代表取締役)」(2024年11月27日更新)
冷やして守る吟醸酒
「くどき上手」の名前がつく日本酒は、2024年11月の時点でおよそ50種類あります。蔵の日本酒の米の平均の精米歩合(元の米の重さに対して、残した部分の割合)は50%です。
亀の井酒造は、日本酒をためておく冷蔵の設備を200坪以上持っています。すべての商品を、出荷の直前まで冷蔵で管理しています。
酒米を変えた商品が多いのも、「くどき上手」の特徴です。いくつか挙げます。
- 純米吟醸 くどき上手 — 米と米麹と水だけでつくり、米の外側を4割以上削って低温でゆっくり発酵させた「純米吟醸(junmai ginjo)」です。原料米は美山錦(Miyama Nishiki)です
- 純米大吟醸 出羽燦々 — 米と米麹と水だけでつくり、米の外側を半分以上削った「純米大吟醸(junmai daiginjo)」です。原料米は酒米出羽燦々(Dewa Sansan)です
- 純吟辛口 くどき上手 — 純米吟醸で、原料米は雄町(Omachi)です。日本酒の「辛口(karakuchi)」は、甘さが控えめであることを指す言葉で、塩辛い・スパイシーという意味ではありません
- 大吟醸 くどき上手 — 米の外側を半分以上削り、少量の醸造アルコールを加えた「大吟醸(daiginjo)」です。原料米は山田錦(Yamada Nishiki)です
原料や造りは商品ごとに違います。種類と原料米は、ラベルの表示でご確認ください。
亀の井酒造の「くどき上手」は、令和7酒造年度全国新酒鑑評会(酒類総合研究所・日本酒造組合中央会)で金賞を受けています(2026年5月20日発表)。
酒蔵の案内
亀の井酒造は、蔵見学や直売についての案内を公表していません(2026年9月30日確認)。
山形県内で酒蔵を訪ねたい場合は、山形県の公式観光サイト「やまがたへの旅」の見学できる酒蔵の一覧(2024年11月11日現在)が参考になります。見学の条件は各蔵にご確認ください。
亀の井酒造のお酒の買い方
亀の井酒造は、取扱店・特約店の一覧を公開していません(2026年9月30日確認)。蔵の公式オンラインショップもありません。
亀の井酒造は、「くどき上手」を全国の酒販店を通して売っています。
買うときの注意
- 「くどき上手」には複数の商品があり、原料や造り方は商品ごとに違います。種類はラベルの表示でご確認ください。
- 取扱いの有無と在庫は店によって違います。限定品や季節の商品は入荷しないこともあるため、訪ねる前に店へご確認ください。
- ラベルに保存温度の表示がある商品は、その表示に従ってください。
- 海外へ持ち帰る場合:100mlを超える瓶は、保安検査前の手荷物には入れられません。預け入れ荷物にするか、保安検査後の免税店でお求めください。乗り継ぎがある場合と、到着する国の持ち込み上限は事前にご確認ください。→ 旅のヒント
酒蔵情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 社名 | 亀の井酒造株式会社(Kamenoi Shuzo Co., Ltd.) |
| 創業 | 1875年(明治8年) |
| 代表者 | 代表取締役 今井俊典 |
| 所在地 | 〒997-0103 山形県鶴岡市羽黒町戸野字福ノ内1 Google マップで開く |
| 電話 | 0235-62-2307(FAX 0235-62-4202) |
| 代表銘柄 | くどき上手(Kudoki Jozu) |
| 公式サイト | ありません(2026年9月30日確認) |
| 蔵見学 | 案内は公表されていません |
| 直売 | 案内は公表されていません |
| 取扱店の一覧 | 公開されていません(2026年9月30日確認) |
| 英語対応 | 公表されていません |