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八海醸造 — 雪国・魚沼で、食事に寄り添う日本酒をつくる

  • Sake JP 編集部
南魚沼市の八海醸造「魚沼の里」にある蔵の外観。コンクリートの基壇の上に黒い板張りの大きな建物が載り、背後に新緑の山が迫る
八海醸造の「魚沼の里」にある蔵の外観です。Rebirth10 / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons(長辺1280pxに縮小)

こんな人におすすめ

  • 雪の多い土地の暮らしと、日本酒づくりのつながりを知りたい人
  • 雪で冷やす日本酒の貯蔵庫を、ガイドの案内で見てみたい人(日本語のみ・有料)
  • 食事と一緒に飲む、日常の日本酒から試したい人
  • 酒蔵のまわりで、食事や買い物をしながら半日を過ごしたい人(製造現場の見学は、限られた日の特別ツアーだけです)

八海醸造について

八海醸造(Hakkaisan Brewery)は、新潟県南魚沼市(Minamiuonuma)にある酒蔵で、銘柄「八海山(Hakkaisan)」をつくっています。創業は1922年です。銘柄と同じ名前の山、八海山のふもとにあります。

南魚沼を含む魚沼(Uonuma)は、新潟県の南東部に広がる地域の呼び名です。11月から4月まで雪が積もり、多い時期には3メートルに達します。

雪の土地の水と、人の手でつくる麹

仕込み水は、八海山の伏流水「雷電様の清水(Raidensama no Shimizu)」です。とても軟らかい水です。蔵は2001年に、この水源から約4.2キロメートルの水道を引く工事を終えています。

蔵は、目指す日本酒を次のように掲げています(八海醸造 公式サイト「八海山のこだわり」より)。

酒としての旨みは十分にありながら、食事を邪魔せず、いつまでも飲み飽きない酒。

八海醸造は、質を保ったまま量をつくることを自分たちの考え方として掲げています。メーカーには品質だけでなく供給にも責任がある、という考えからです。そのうえで、機械を使える工程には機械を使い、すべての日本酒に使う麹(koji、蒸した米に麹菌を育てたもの)は人の手でつくっています。

蔵は、冬のもっとも寒い時期に、販売しない特別な大吟醸を仕込んでいます。蔵人(kurabito、蔵で働く職人)が蔵に泊まり込んで仕込むこの日本酒を、蔵はすべての商品が目指す品質の目標と位置づけています。

定番の二本と、雪室で寝かせた日本酒

3つの商品を挙げます。

  • 特別本醸造 八海山 — 米の外側を4割以上削り、少量の醸造アルコールを加えた「特別本醸造(tokubetsu honjozo)」です。蔵が「八海山を代表する酒」と位置づける商品で、冷やしても温めても飲めます。原料米は五百万石(Gohyakumangoku)などです
  • 清酒 八海山 — 特定名称(純米・吟醸などの区分)を名乗らない「普通酒(futsu-shu)」です。普通酒でありながら、米の外側を4割削り、低い温度でゆっくり発酵させています
  • 純米大吟醸 八海山 雪室貯蔵三年 — 米と米麹と水だけでつくり、米の外側を半分以上削った「純米大吟醸(junmai daiginjo)」を、雪で冷やした貯蔵庫で3年寝かせた数量限定の商品です

「八海山」には、このほかにも多くの商品があります。原料や造りは商品ごとに違うため、種類はラベルの表示でご確認ください。

雪室(yukimuro)は、冬に積もった雪をためて、その冷気で食べ物を保存する雪国の貯蔵庫です。蔵の雪室「八海山雪室」は約1,000トンの雪をため、一年を通して低い温度を保ち、専用に仕込んだ日本酒を貯蔵しています。空いた場所には、にんじんやじゃがいもなどの野菜も貯蔵しています。

酒蔵の案内

見学できること、できないこと

蔵見学は、現在行っていません(2026年9月30日確認)。日本酒をつくっている建物に、ふだん自由に入ることはできません。ふだん見られるのは、蔵が運営する「魚沼の里(Uonuma no Sato)」の店と、雪室の貯蔵庫です。

内容 できるか(2026年9月30日確認)
魚沼の里の散策・食事・買い物 できます。入場は無料です
八海山雪室の雪中貯蔵庫見学ツアー できます(有料・日本語のみ)
酒づくりの映像を見る つつみや八蔵(Tsutsumiya Hachikura)で上映しています
日本酒を製造する第二浩和蔵(Daini Kowagura)の見学 ふだんはできません。限られた日の特別ツアーだけです

雪中貯蔵庫見学ツアー

スタッフの案内で、雪をためた貯蔵庫と日本酒の貯蔵タンク、焼酎の貯蔵庫を見て、最後に試飲します。

開催 10:30〜15:30の間に1日10回。開催時間は予告なく変わることがあります
所要時間 約15分
料金 500円(試飲込み)。3歳以下は無料
予約 事前のウェブ予約(30日前から当日8:00まで。外部サービス「CLOUD PASS」への会員登録が必要)。空きがあれば、当日に雪室の券売機でも各回5名まで買えます
言葉 日本語のみ
注意 貯蔵庫の中は寒いため、上着を持って行ってください。階段があります。車を運転する人と20歳未満の人には、アルコールの入っていない甘酒が用意されています

第二浩和蔵と雪中貯蔵庫見学ツアー(特別ツアー)

第二浩和蔵は、ふだん一般の見学を受け付けていない製造の蔵です。日を限って、特別ツアーが開かれています。製造の工程を見て試飲し、歩いて雪室へ移り、雪中貯蔵庫も見学します。

日程 予約ページに掲載。2026年9月30日の確認時点では、2026年10月・11月の週末と祝日に組まれていました
時間 ①9:10〜11:00 ②12:45〜14:30。①の回には、麹菌をまく作業があります
料金 4,000円(お土産付き)。事前のクレジットカード払いのみ
定員 各回6名まで。団体・旅行会社からの申し込みは受け付けていません
対象 20歳以上
言葉 日本語のみ
集合 つつみや八蔵(新潟県南魚沼市長森426-1)に開始10分前 Google マップで開く

蔵は、香水や柔軟剤など香りの強いものを身に着けないこと、当日はにんにく・かんきつ類・納豆を控えることを求めています。靴を履き替えるため、靴下が必要です。

魚沼の里の営業時間

施設 営業時間 休み
八海山雪室(売店・カフェ・試飲カウンター) 10:00〜17:00 1月1日のみ
つつみや八蔵・八蔵資料館 10:00〜17:00 1月1日のみ

八海山雪室とつつみや八蔵では無料で試飲できます(一部は有料)。駐車場は無料で、90台分あります。季節によって営業時間や定休日が変わることがあります。

行き方

住所:新潟県南魚沼市長森(魚沼の里)

  • 新幹線(高速鉄道):上越新幹線の浦佐(Urasa)駅からタクシーで約15分
  • 在来線:JR上越線の五日町(Itsukamachi)駅からタクシーで約10分
  • 車:関越自動車道の六日町(Muikamachi)ICから

所要時間は目安です(2026年9月確認)。列車の時刻はJR東日本でご確認ください。往路と復路の最終便まで確かめておくと安心です。冬に車で行く場合、蔵はスタッドレスタイヤと、滑りにくい靴を求めています。

営業日や見学の受け入れは変わることがあります。訪ねる前に蔵の公式情報をご確認ください。

八海醸造のお酒の買い方

魚沼の里では、八海山雪室の中の売店「雪室千年こうじや」で、八海山の商品を扱っています。八海山雪室とつつみや八蔵では、来店して買った商品に限り、発送も受け付けています。

蔵の公式オンラインストア「Hakkaisanオンラインストア」もあります。海外からは、代理購入サービス「WorldShopping」を通して注文できます。注文できる商品は国によって違い、手数料と国際送料が別にかかります。

近くの取扱店は、蔵に問い合わせると紹介してもらえます。

  • 海外へ持ち帰る場合:100mlを超える瓶は、保安検査前の手荷物には入れられません。預け入れ荷物にするか、保安検査後の免税店でお求めください。乗り継ぎがある場合と、到着する国の持ち込み上限は事前にご確認ください。→ 旅のヒント

酒蔵情報

項目 内容
社名 八海醸造株式会社(Hakkaisan Brewery Co., Ltd.)
創業 1922年(大正11年)
代表者 代表取締役社長 南雲真仁
所在地 〒949-7112 新潟県南魚沼市長森1051(本社) Google マップで開く
電話 025-775-3121(平日9:00〜17:00)
代表銘柄 八海山(Hakkaisan)
公式サイト https://www.hakkaisan.co.jp/
見学 製造の蔵は通常不可。限られた日の特別ツアーのみ(有料・要予約・日本語のみ・20歳以上)。雪中貯蔵庫見学ツアーあり(有料・日本語のみ)
直営の売店 あり(魚沼の里 八海山雪室の中の雪室千年こうじや)・公式オンラインストア

営業時間・定休日・蔵見学の受け入れ・取扱店は変わることがあります。訪ねる前に、各蔵の公式情報でご確認ください。