Fukuoka
福岡県

福岡県の日本酒
福岡県は九州の北にある県です。北は玄界灘(げんかいなだ)・響灘(ひびきなだ)・周防灘(すおうなだ)に、西南は有明海(ありあけかい)に面しています。福岡県酒造組合の組合員は61で、日本酒のほかに焼酎などを造る組合員も含まれます(2026年4月現在)。2024年7月から2025年6月までの1年間に、県内の30か所で日本酒がつくられました。2025年10月には、日本酒の産地名を守る制度(地理的表示)に「福岡」が指定されました。その条件は、豊かな香りをもち、旨味に富み、余韻がきれいなことです。甘辛く旨味の多い福岡の料理の味を邪魔せず、料理とともにバランスのよい味わいをつくります。
この味わいを支えるのが、水と冬の乾いた空気です。県内には、九州でいちばん大きな川の筑後川(ちくごがわ)や、矢部川(やべがわ)、遠賀川(おんががわ)などが流れています。山から流れ出る水は、ミネラルをわずかに含む軟水や、やや軟らかい水です。冬は寒いものの雪は少なく、空気が乾いています。乾いた空気のなかで、麹菌(こうじきん)が米の中心まで入り込みやすくなり、米をよく溶かす力強い麹(こうじ。蒸した米に麹菌を育てたもの)ができます。
福岡の日本酒造りには長い歴史があります。1690年には、筑前(ちくぜん。現在の福岡県の一部)に613軒の造り酒屋がありました。1804年から1829年ごろには、杜氏(とうじ。酒造りの責任者)の集団「三潴杜氏(みずまとうじ)」と「芥屋杜氏(けやとうじ)」が生まれています。1889年には、酒造家の小林作五郎(こばやし さくごろう)が福岡県酒造組合をつくり、初代会長になりました。小林は、軟水では酵母(発酵を担う微生物)が育ちにくいことを突き止め、麹を丁寧に育てて米をよく溶かし、低い温度でゆっくり発酵させる造り方を生み出しました。この造り方が県内に広まり、1890年代から1950年代までの約60年間、福岡県の日本酒の生産量は兵庫県に次ぐ規模でした。
酒蔵の地図
市区町村ごとの酒蔵(点の大きさが蔵の数)注目の酒蔵
- 白糸酒造糸島市
- 山口酒造場久留米市
当サイトの酒蔵リストに載っている 57 蔵を、所在地の市区町村ごとにまとめています。位置は市区町村の代表点で、蔵の所在地そのものではありません(注目の酒蔵は所在地の位置です)。位置は国土地理院の住所検索によります。