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庭のうぐいす — 久留米・北野の蔵で、食事の脇に置く日本酒をつくる

  • Sake JP 編集部
晴れた日の北野天満宮の楼門。緑青色の屋根をのせた朱塗りの二層の門が正面に立ち、手前に石畳の参道、その両脇に狛犬と石柱がある。門の奥に拝殿が見える
山口酒造場と同じ久留米市北野町にある、北野天満宮(Kitano Tenmangu)の楼門です。そらみみ / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons(長辺1280pxに縮小)

こんな人におすすめ

  • 福岡市や久留米に泊まり、電車で行ける酒蔵の売店を探している人(蔵見学と試飲は行っていません)
  • 温めて飲む日本酒を試してみたい人
  • 季節ごとに出る限定の日本酒を、旅の時期に合わせて選びたい人
  • 蔵開きの日に合わせて久留米を訪ねられる人

山口酒造場について

山口酒造場(Yamaguchi Shuzojo)は、福岡県久留米市北野町(Kitano, Kurume)にある酒蔵で、銘柄「庭のうぐいす(Niwa no Uguisu)」をつくっています。創業は1832年です。2022年10月1日に、合名会社から株式会社へ組織を変えました。

蔵見学と試飲は行っていません(2026年9月30日確認)。旅行者が訪ねられるのは、母屋の玄関口にある売店「uguisubar」です。

蔵は九州の大きな川、筑後川(Chikugo River)の中流にあります。蔵のまわりは、筑後平野(Chikugo Plain)と呼ばれる平地です。福岡市の中心部から西鉄電車(Nishitetsu)で1時間ほどの距離です。

天神様の鶯と、蔵の井戸

蔵と同じ北野町に、北野天満宮があります。どちらも西鉄の北野駅から歩いて数分の場所です。北野天満宮は、1054年に京都の北野天満宮から菅原道真(Sugawara no Michizane)の分霊を祀ったのが始まりです。

銘柄名の「庭のうぐいす」は、この北野天満宮から蔵の庭へ鶯(uguisu、小鳥の一種)が飛んできて、湧き水で喉をうるおす姿に由来します。蔵の南側には、江戸時代に掘られた井戸があります。

山口家はもともと古物や米・油などを扱う商家で、1832年に久留米の有馬藩から酒造業の許可を受けました。いまの当主の山口哲生(Yamaguchi Tetsuo)さんは11代目です。蔵は2026年8月19日にも、北野天満宮の宮司を招いて、その年の日本酒づくりの始まりを祈る「醸造祈願」を行っています。

温めて飲む日本酒を、いまに伝える

山口酒造場は、昭和の後半に大型の設備をやめ、純米酒を中心にした造りへ切り替えました。純米酒(junmai-shu)とは、米と米麹と水だけでつくる日本酒のことです。燗(kan)とは、日本酒を温めて飲むことです。10代目の山口尚則(Yamaguchi Hisanori)さんは、「美味しい純米酒をぬる燗で」を掲げて、東京を中心に売り先を広げました(山口酒造場 公式サイトの歴代当主の紹介より)。「ぬる燗」は、熱くしすぎずに温めた燗のことです。

この考えは、いまの商品にも残っています。

  • 庭のうぐいす だるまラベル 特別純米酒 — 米と米麹と水だけでつくり、米の外側を4割以上削った「特別純米酒(tokubetsu junmai-shu)」です。1〜2年かけて熟成させ、蔵が温めて飲むことを勧めている1本です
  • 庭のうぐいす 純米吟醸 ぬるはだ — 米と米麹と水だけでつくり、米の外側を4割以上削って低温でゆっくり発酵させた「純米吟醸(junmai ginjo)」です。名前は、少し温めて飲んでほしいという思いから付けられました
  • 庭のうぐいす 特別純米 — 定番の1本です。蔵はこの商品で、「お替りしたくなる酒」を目指しています(山口酒造場 公式サイトの商品紹介より)

「庭のうぐいす」には、このほかにも多くの商品があります。冬に出る新しい日本酒、夏の「なつがこい」、秋の「ひやおろし」「あきあがり」のように、季節を限って出す商品もあります。原料や造りは商品ごとに違うため、種類はラベルの表示でご確認ください。

蔵は、無農薬・有機栽培の酒米づくりにも取り組んできました。福岡県朝倉市(Asakura)の農家、北嶋将治さんが育てた山田錦(Yamada Nishiki)だけを使った「北嶋山田錦80」のように、米の育て手の名前を付けた商品もあります。

山口酒造場の「庭のうぐいす」は、令和7酒造年度全国新酒鑑評会(酒類総合研究所・日本酒造組合中央会)で入賞しています(2026年5月20日発表)。

酒蔵の案内

山口酒造場は、蔵見学と試飲を行っていません(2026年9月30日確認)。訪ねられるのは売店だけです。

売店「uguisubar」

2026年9月30日確認
場所 蔵の母屋の玄関口(小売販売所は株式会社1020が運営)
営業時間 9:00〜17:00。土曜・日曜・祝日も営業しています
休み 正月、5月上旬の連休(ゴールデンウィーク)、8月中旬(お盆)。2026年は5月3日〜6日と8月11日〜16日が休みでした
扱っているもの 山口酒造場の商品

蔵開き

蔵は「庭のうぐいす酒蔵開き」を開いています。直近の開催は2026年4月18日・19日(10:00〜16:00)で、誰でも入場できました。次の日程は、蔵の公式サイトのお知らせでご確認ください。

行き方

住所:〒830-1122 福岡県久留米市北野町今山534番地1

  • 西鉄電車:西鉄甘木線の北野(Kitano)駅から歩いて約4分です。西鉄福岡(天神)駅から特急で西鉄久留米駅まで約30分、甘木線に乗り換えて北野駅まで約17分です(日中の列車)
  • JR:鳥栖(Tosu)駅からタクシーで約15分です
  • 車:九州自動車道の久留米IC、大分自動車道の筑後小郡ICから、それぞれ約10分です

所要時間は2026年9月時点の目安です。列車の時刻は西鉄電車の公式サイトでご確認ください。往路と復路の最終便まで確かめておくと安心です。車で行く場合は、飲酒運転にならないようご注意ください。

営業日や見学の受け入れは変わることがあります。訪ねる前に蔵の公式情報をご確認ください。

山口酒造場のお酒の買い方

蔵の売店「uguisubar」のほかに、全国の酒販店が「庭のうぐいす」を扱っています。蔵は取扱店の一部を公式サイトの取扱店のページで公開しています。旅の途中で寄りやすい店を選びました(2026年9月30日確認)。

地域 店名 所在地
久留米 IZUMIYA 福岡県久留米市六ツ門町6-38 Google マップで開く
博多駅 住吉酒販 博多駅店 福岡県福岡市博多区博多駅中央街1-1 JR博多駅 博多デイトス1階 Google マップで開く
福岡市 住吉酒販 本店 福岡県福岡市博多区住吉3-8-27 Google マップで開く
福岡市 とどろき酒店 三筑本店 福岡県福岡市博多区三筑2-2-31 Google マップで開く
東京駅 はせがわ酒店 GranSta東京店 東京都千代田区丸の内1-9-1 JR東日本 東京駅構内 地下1階 Google マップで開く
銀座 IMADEYA GINZA 東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX 地下2階 Google マップで開く
銀座 銀座君嶋屋 東京都中央区銀座1-2-1 紺屋ビル1階 Google マップで開く
恵比寿 恵比寿君嶋屋 東京都渋谷区恵比寿南1-6-1 アトレ恵比寿 西館4階 Google マップで開く
京都 酒のやまもと 京都店 京都府京都市左京区川端通り三条上ル法林寺門前町36-3 Google マップで開く
大阪 酒のやまもと 大阪店 大阪府大阪市中央区島之内2-6-32 Google マップで開く
広島 大和屋酒舗 胡町本店 広島県広島市中区胡町4-3 Google マップで開く

ほかの店(北海道・東北・関東・東海・近畿・中国・四国・九州)は、一覧でご確認ください。一覧には各店の電話番号も載っています。空港の中の店は載っていません。

通信販売は、株式会社1020のオンラインショップが扱っています。配送できる地域などの条件は、ショップの案内でご確認ください。

買うときの注意

  • 取扱商品と在庫は店によって違います。季節の商品や限定品は入荷しないこともあるため、訪ねる前に店へご確認ください。
  • 海外へ持ち帰る場合:100mlを超える瓶は、保安検査前の手荷物には入れられません。預け入れ荷物にするか、保安検査後の免税店でお求めください。乗り継ぎがある場合と、到着する国の持ち込み上限は事前にご確認ください。→ 旅のヒント

酒蔵情報

項目 内容
蔵名 株式会社山口酒造場(Yamaguchi Shuzojo Co., Ltd.)
創業 1832年(天保3年)
代表者 山口哲生
所在地 〒830-1122 福岡県久留米市北野町今山534番地1 Google マップで開く
電話 0942-78-2008(平日 8:30〜17:30)
代表銘柄 庭のうぐいす(Niwa no Uguisu)
公式サイト https://niwanouguisu.com/
蔵見学 不可(試飲も不可)
売店 あり(uguisubar。9:00〜17:00、土日祝も営業)
取扱店の一覧 公式サイトで一部を公開
英語対応 公表されていません