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冨士酒造 — 酒造りの町・鶴岡の大山で、「栄光冨士」をつくる蔵

  • Sake JP 編集部
山形県鶴岡市の大山公園から見た、住宅の屋根が広がる鶴岡の市街地と、その奥の平野、雪の残る月山の山並み
大山公園(Oyama Park)から見た鶴岡の市街地と、雪の残る月山(Mt. Gassan)です。Jun K / CC BY-SA 2.0 / Wikimedia Commons(JPEG再圧縮(品質82。寸法は原寸のまま))

こんな人におすすめ

  • 山形県の庄内(Shonai)地方で、古くから日本酒をつくってきた町を歩いてみたい人
  • 2月に開かれる「大山新酒・酒蔵まつり」で、できたばかりの日本酒を蔵ごとに飲み比べてみたい人
  • 蔵を見学するのではなく、飲むこと・探すことを旅の楽しみにできる人(冨士酒造は、ふだんの蔵見学を受け付けていません)

冨士酒造について

冨士酒造(Fuji Shuzo)は、山形県鶴岡市(Tsuruoka)の大山(Oyama)という地区にある蔵です。代表銘柄は「栄光冨士(Eiko Fuji)」と「古酒屋のひとりよがり(Kozakaya no Hitoriyogari)」です。

創業は1778年で、はじめは「冨士」という銘柄で日本酒を売り出しました。昭和30年代の初め(1950年代後半)に「栄光」の二文字を冠し、いまの「栄光冨士」になりました。

蔵見学はできません。蔵は酒蔵見学を受け付けていません(2026年9月30日確認)。毎年2月の「大山新酒・酒蔵まつり」の日には、催しの「酒蔵めぐり」で蔵に入り、新酒を試飲できます(下の「酒蔵の案内」)。

天領の町・大山と、四つの蔵

大山は、鶴岡市の中の一地区です。江戸時代には「天領(tenryo)」と呼ばれる幕府の直轄地で、周りの農村と商いをする町と、浜街道(Hama-kaido)の宿場町という二つの顔を持っていました。そのうえで大山は、町の外へ出荷する日本酒をつくる「酒造の町」でもありました。当時は町全体で「大山酒」という共通の名前を使って日本酒をつくっていました。

いちばん多いときには、大山に40軒の酒蔵がありました。いま残っているのは、渡會本店(銘柄「出羽ノ雪」)、冨士酒造(「栄光冨士」)、加藤嘉八郎酒造(「大山」)、羽根田酒造(「羽前白梅」)の4軒です。

町には、酒造りの神をまつる松尾神社(Matsuo Shrine)があります。毎年7月15日に例祭が開かれます。

「栄光冨士」という日本酒

冨士酒造は、「いつももっとおいしい日本酒(さけ)へと」を掲げ、毎年、前の年を超える日本酒をつくることを心がけています。蔵は自らを、次の言葉で紹介しています(山形県酒造組合「冨士酒造(株)」より)。

良心に恥じない手造りの古酒屋(こざかや)と自負しております。

代表的な商品を挙げます。

  • 古酒屋のひとりよがり — 米の外側を半分以上削り、少量の醸造アルコールを加えた「大吟醸(daiginjo)」です。原料米は、酒米(sake rice、日本酒づくりに向く米)の山田錦(Yamada Nishiki)です
  • ゆい — 米と米麹と水だけでつくり、米の外側を4割以上削った「特別純米酒(tokubetsu junmai-shu)」です
  • なまいき — 米と米麹と水だけでつくる「純米酒(junmai-shu)」を、一度も加熱殺菌(火入れ)をしない「生酒(namazake)」として出した、300mlの小さな瓶の商品です

冨士酒造には、このほかにも商品があります。原料や造りは商品ごとに違うため、種類はラベルの表示でご確認ください。

冨士酒造の「栄光冨士」は、令和7酒造年度全国新酒鑑評会(酒類総合研究所・日本酒造組合中央会)で入賞しています(2026年5月20日発表)。

酒蔵の案内

冨士酒造は、ふだんの蔵見学を受け付けていません(2026年9月30日確認)。直売所の営業についても、蔵は案内を公表していません。

大山新酒・酒蔵まつり

大山では毎年2月、新酒のできる時期に「大山新酒・酒蔵まつり」が開かれます。1996年から続く催しです。

中心になるのは「酒蔵めぐり」で、大山の町を歩いて4つの蔵をまわり、各蔵の新酒を試飲します。冨士酒造もその4つの蔵のひとつです。参加には入場券が必要で、最初に入る蔵から順に4つの蔵をめぐります。試飲は各蔵が用意するカップで行い、自分のカップは使えません。同じ日には、大山コミュニティセンター(Oyama Community Center)で4つの蔵の新酒と地元の料理を味わう「大山新酒を楽しむ会」も開かれます(別の入場券が必要です)。

直近の開催は2026年2月21日(第31回)で、酒蔵めぐりは12時から15時まででした。この回は、前売りの入場券が完売していました。次の日程と入場券の買い方は、大山観光協会の公式サイトでご確認ください。

大山で見学できる施設

同じ大山には、見学を受け付けている「出羽ノ雪酒造資料館」(鶴岡市大山2-2-8)があります(2024年11月11日時点)。団体は予約が必要です。見学の条件は、訪ねる前に施設へご確認ください。

行き方

  • 鉄道:JR鶴岡(Tsuruoka)駅から羽越本線で羽前大山(Uzen-Oyama)駅まで約7分
  • 路線バス:JR鶴岡駅から湯野浜温泉(Yunohama Onsen)行きのバスで約20分、「荘内銀行大山支店前」下車
  • 車:庄内空港(Shonai Airport)から約20分

所要時間は目安です(2026年9月確認)。列車の時刻はJR東日本でご確認ください。本数の少ない路線もあるため、往路と復路の最終便まで確かめておくと安心です。酒蔵まつりで試飲をする日は、車の運転をしないでください。

営業日や見学の受け入れは変わることがあります。訪ねる前に蔵の公式情報をご確認ください。

冨士酒造のお酒の買い方

冨士酒造は、取扱店・特約店の一覧を公開していません(2026年9月30日確認)。

蔵の通販サイト「冨士酒造・蔵元直送便」は、メンテナンス中の案内が出ていて、利用できません(2026年9月30日確認)。案内の中で蔵は、近くの酒販店で買うこと、見つからない場合はインターネットで商品名を検索することを求めています。

買うときの注意

  • 冨士酒造の日本酒には複数の商品があり、原料や造り方は商品ごとに違います。種類はラベルの表示でご確認ください。
  • 取扱いの有無と在庫は店によって違います。限定品や季節の商品は入荷しないこともあるため、訪ねる前に店へご確認ください。
  • 生酒は、ラベルの保存温度の表示に従ってください。
  • 海外へ持ち帰る場合:100mlを超える瓶は、保安検査前の手荷物には入れられません。預け入れ荷物にするか、保安検査後の免税店でお求めください。乗り継ぎがある場合と、到着する国の持ち込み上限は事前にご確認ください。→ 旅のヒント

酒蔵情報

項目 内容
社名 冨士酒造株式会社(Fuji Shuzo Co., Ltd.)
創業 1778年(安永7年)
代表者 加藤有慶
所在地 〒997-1124 山形県鶴岡市大山3丁目32番48号 Google マップで開く
電話 0235-33-3200(FAX 0235-33-0477)
代表銘柄 栄光冨士(Eiko Fuji)/古酒屋のひとりよがり(Kozakaya no Hitoriyogari)
公式サイト https://www.e-sakenom.com/
蔵見学 不可(毎年2月の「大山新酒・酒蔵まつり」の日に、酒蔵めぐりで入れます)
直売 公表されていません
公式通販 メンテナンス中で利用できません(2026年9月30日確認)
取扱店の一覧 公開されていません(2026年9月30日確認)
英語対応 公表されていません