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日本酒好きの日本人が選ぶ銘柄トップ10——蔵の場所と、手に入れる方法

  • Sake JP 編集部

日本には、飲んだ日本酒を記録するアプリがあります。そのひとつ「さけのわ(Sakenowa)」は、アプリの中で人気のある銘柄のランキングを公開しています。この記事では、2026年8月分のランキングの上位10銘柄を、つくっている蔵とあわせて紹介します。

順位 銘柄 蔵 所在地
1 新政(Aramasa) 新政酒造 秋田県秋田市
2 而今(Jikon) 木屋正酒造 三重県名張市
3 仙禽(Senkin) せんきん 栃木県さくら市
4 十四代(Juyondai) 高木酒造 山形県村山市
5 作(Zaku) 清水清三郎商店 三重県鈴鹿市
6 田酒(Denshu) 西田酒造店 青森県青森市
7 風の森(Kaze no Mori) 油長酒造 奈良県御所市
8 AKABU 赤武酒造 岩手県盛岡市
9 鳳凰美田(Hououbiden) 小林酒造 栃木県小山市
10 冩樂(Sharaku) 宮泉銘醸 福島県会津若松市

順位はさけのわデータを利用しています。

この10銘柄の多くは、蔵と契約した酒販店「特約店(tokuyakuten)」を通して売られています。蔵を訪ねても買えない銘柄が多いため、銘柄ごとに、蔵が案内している買い方を書きました(2026年9月30日確認)。

新政(Aramasa)|秋田県秋田市

新政酒造(Aramasa Shuzo)は、1852年に創業した蔵です。原料には秋田県で育てた米だけを使います。酒母(shubo、発酵の元になる酵母を育てたもの)は、天然の乳酸菌を生かす昔ながらの「生酛(kimoto)」だけでつくります。培養した酵母を使うときは、1930年にこの蔵で採取された「きょうかい6号」だけを使います。精米歩合(seimai buai、削ったあとに残る米の割合)にかかわらず、ラベルの表示はすべて「純米酒」に統一しています。

蔵では日本酒を直接販売していません。電話で問い合わせると、近くの特約店を紹介しています。 → 新政の蔵

而今(Jikon)|三重県名張市

木屋正酒造(Kiyasho Shuzo)は、1818年に名張(Nabari)で創業しました。「而今」は、6代目が自ら杜氏(toji、日本酒づくりの責任者)として初めて醸した日本酒に、2005年に付けた名前です。禅の言葉から取っています。名張がある伊賀盆地(Iga Basin)には、紀伊山地からの伏流水(地下を流れてきた水)が湧く名張川が流れています。伊賀産の山田錦(Yamada Nishiki)を中心に、月ごとに違う酒米の商品を出しています。

蔵では、小売販売・蔵見学・試飲を行っていません。 → 而今の蔵

仙禽(Senkin)|栃木県さくら市

株式会社せんきん(Senkin)は、1806年創業の蔵です。すべての日本酒を生酛でつくる方針を掲げ、古い品種「亀の尾(Kame-no-o)」の原種を主な酒米にすることを目指しています。その米を、農薬や化学肥料を使わずに育てることも目指しています。取扱店は、蔵の特約店一覧で探せます。 → 仙禽の蔵

十四代(Juyondai)|山形県村山市

高木酒造(Takagi Shuzo)は、1615年創業の蔵です。仕込みには、葉山(Hayama)の自然水「桜清水(Sakurashimizu)」を使っています。蔵では見学・試飲・販売を行っていません。詳しくは十四代の記事で紹介しています。

作(Zaku)|三重県鈴鹿市

清水清三郎商店(Shimizu Seizaburo Shoten)は、1869年に鈴鹿(Suzuka)で創業しました。「作」という名前には、つくり手だけでなく、飲む人とともにつくり上げるという意味を込めています。目の届く、比較的小さな仕込みタンクでつくっています。蔵のある鈴鹿は、鈴鹿山脈からの伏流水が伊勢平野へ流れ込む土地です。杜氏の内山智広さんは、鈴鹿市の出身です。

蔵では、蔵見学と小売販売を行っていません。 → 作の蔵

田酒(Denshu)|青森県青森市

株式会社西田酒造店(Nishida Shuzoten)は、1878年創業の蔵です。蔵は1970年に、昔ながらの手造りで純米酒をつくり始め、3年をかけて商品にしました。それが1974年に発売された「田酒」です。名前の「田」は、米がとれる田んぼのことです。「田酒」は、醸造アルコールや糖類を加えず、米と米麹と水だけでつくる銘柄です。青森県が育てた酒米「華想い(Hanaomoi)」だけを使った純米大吟醸もあります。 → 田酒の蔵

風の森(Kaze no Mori)|奈良県御所市

油長酒造(Yucho Shuzo)は、1719年創業の蔵です。「風の森」は1998年に生まれた銘柄で、御所市(Gose)の「風の森峠」から名前を取りました。「風の森」は、ろ過も、搾ったあとの加水もしない生酒(namazake)に絞っています。「風の森」のおよそ8割は、地元で契約栽培する秋津穂(Akitsuho)をはじめ、奈良県産の米でつくっています。開けたばかりの瓶では、発酵でできた炭酸を感じることがあります。「風の森」の瓶は720mlだけです。

蔵では、一般の人の見学と、通常の直接販売を行っていません。生酒は状態を保って届けるのが難しいため、「風の森」を扱うのは、品質を管理し、説明しながら売ってくれる正規パートナー酒販店だけです。店は蔵の取扱店舗のページで探せます。同じ町の「GOSE SENTO HOTEL」には、月に1回の見学つき宿泊プランがあります。 → 風の森の蔵

AKABU|岩手県盛岡市

赤武酒造(Akabu Shuzo)は、1896年創業の蔵です。2013年に盛岡(Morioka)へ移り、若い杜氏を中心に日本酒をつくっています。

少人数でつくっているため、蔵見学と直接販売は行っていません。蔵のサイトの特約店のページには、盛岡市駅前通の坂本商店や、パルクアベニュー・カワトク(盛岡市菜園)など、盛岡市内の店も載っています。 → AKABUの蔵

鳳凰美田(Hououbiden)|栃木県小山市

小林酒造(Kobayashi Shuzo)は、1872年に小山市(Oyama)で創業しました。蔵は、日光へ向かう古い街道「日光例幣使街道(Nikko Reiheishi Kaido)」沿いにあります。日光(Nikko)の山々からの伏流水を使い、酒米はそれぞれの品種が生まれた土地で契約して栽培しています。

蔵では小売販売を行っていません。蔵の特約店一覧には、日光市や宇都宮市(Utsunomiya)の店も載っています。 → 鳳凰美田の蔵

冩樂(Sharaku)|福島県会津若松市

宮泉銘醸(Miyaizumi Meijo)は、会津若松市(Aizuwakamatsu)の蔵です。会津は山に囲まれた盆地で、蔵は会津・福島県産の米と、兵庫県や岡山県など県外の産地の酒米の両方を使っています。蔵では冩樂を販売していません。電話で問い合わせると、正規取扱店を紹介しています。商品の発売日は店ごとに違います。酒蔵見学も受け付けていません。 → 冩樂の蔵

海外でよく検索される銘柄

海外で検索されることが多い銘柄は、別の記事で紹介しています。当サイトで紹介している獺祭(Dassai)は、同じ月のランキングでは12位でした。

旅行中に探すとき

取扱いと在庫は店によって違います。限定品や季節の商品は入荷しないこともあるため、訪ねる前に店へご確認ください。蔵の販売や見学の方針は変わることがあります。訪ねる前に蔵の公式情報をご確認ください。

海外へ持ち帰る場合:100mlを超える瓶は、保安検査前の手荷物には入れられません。預け入れ荷物にするか、保安検査後の免税店でお求めください。乗り継ぎがある場合と、到着する国の持ち込み上限は事前にご確認ください。→ 旅のヒント