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獺祭とは?——名前の意味と、数字で分かれる商品の違い

  • Sake JP 編集部

獺祭(Dassai)は、山口県岩国市(Iwakuni)の株式会社獺祭(DASSAI Inc.)がつくる日本酒の銘柄です。会社は2025年6月に、旭酒造株式会社(Asahi Shuzo)から社名を変えました。

蔵の歩みと蔵見学は、獺祭の蔵の記事で紹介しています。この記事では、店で獺祭を選ぶときに知っておきたいこと、つまり名前の意味、商品の違い、飲み方と保存のしかたをまとめます。

岩国市の錦川に架かる木造の錦帯橋。緑の山を背に、石積みの橋脚の上に弧を描く橋が連なる
獺祭の蔵がある岩国市の錦帯橋です。そらみみ / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons(長辺1280pxに縮小)

「獺祭」という名前

「獺(datsu)」は、カワウソ(otter)を表す漢字です。「獺祭」は、とらえた魚を岸に並べるカワウソのようすを、お祭りに見立てた言葉です。そこから、詩や文章をつくるときに資料をたくさん広げることを指すようになりました。

蔵がある土地の名前は「獺越(Osogoe)」です。この地名から「獺」の1字を取って、銘柄を「獺祭」と名付けました。明治時代の俳人、正岡子規(Masaoka Shiki)が自分を「獺祭書屋主人」と名乗ったことでも知られる言葉です。

ラベルには「獺祭」の2文字が大きく書かれています。店では、この2文字を探してください。

獺祭は、純米大吟醸だけの銘柄

獺祭の蔵は、日本酒を純米大吟醸(junmai daiginjo)だけに絞ってつくっています。純米大吟醸は、米と米麹と水だけでつくり、米の外側を半分以上削った日本酒です。

主な商品の米は、酒米(sakamai、日本酒づくりに向く米)の山田錦(Yamada Nishiki)です。どの商品も同じ種類の日本酒なので、商品の違いは、主に米をどこまで削ったかで表されます。その割合が「精米歩合(seimai buai)」で、削ったあとに残る米の割合を示します。

主な3本の違い

店でよく見かけるのは、次の3本です。商品名の数字が、精米歩合を表しています。

商品名 精米歩合 米の削り方 720mlの価格(税込)
獺祭 純米大吟醸45(Dassai 45) 45% 外側を半分余り削る 2,475円
獺祭 純米大吟醸 磨き三割九分(Dassai 39) 39% 外側を6割余り削る 3,080円
獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分(Dassai 23) 23% 外側を4分の3以上削る 6,380円

価格は2026年9月30日時点の、蔵の定価です。店によって変わります。

「磨き(migaki)」は米を削ること、「二割三分(niwari sanbu)」は23%、「三割九分(sanwari kyubu)」は39%を表す日本語です。ラベルに「45」「三割九分」「二割三分」のどれが書かれているかで、見分けられます。

3本とも、1.8L・720ml・300ml・180mlの瓶があります。いちばん小さい180mlの瓶なら、旅行中に何本か飲みくらべやすい大きさです。

ほかの商品

3本のほかにも、次のような商品があります(価格は720ml、2026年9月30日時点)。

  • 獺祭 早田(Hayata)純米大吟醸 磨き二割三分(14,300円):瓶に詰めたあとの加熱殺菌を、短い時間で済ませる方法でつくっています
  • 獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分 遠心分離(16,830円):もろみ(moromi、発酵中の日本酒のもと)を、圧力をかけずに遠心分離機で搾っています
  • 獺祭 磨き その先へ(46,200円):「磨き二割三分」を超えるものとしてつくられた、獺祭の最上位の商品です
  • 獺祭 純米大吟醸45 にごりスパークリング:瓶の中でもう一度発酵させて、炭酸を生み出した発泡性の日本酒です。冷蔵が必要です

また、2023年からはアメリカのニューヨーク州でも「DASSAI BLUE」をつくっています。日本では「獺祭 BLUE from NY」の名前で売られています。

飲み方と保存

蔵がすすめる温度は、10〜12℃です。冷蔵庫から出して、少し置いたくらいの温度です。香りを楽しむなら小ぶりのワイングラス、においの強いつまみと合わせるなら口の広い盃(sakazuki)が向いています。酒器の種類は日本酒の器で紹介しています。

獺祭は冷蔵庫で保存してください。蔵は、次の期間のうちに飲むことをすすめています。

購入してから 開けてから
ふつうの獺祭 1か月以内 1週間以内
スパークリング 2週間以内 開けた日のうちに

獺祭は、とても低い温度で瓶に詰めたあとに加熱殺菌しています。そのため、冷えていない瓶は中の圧力が高くなり、まれに栓が飛ぶことがあります。よく冷やしてから開けてください。

旅先で飲む・買う

獺祭は日本で広く流通していて、居酒屋や寿司店、百貨店や空港の売店でも見かけます。蔵の直営店と、駅や空港にある主な取扱店は、獺祭の蔵の記事の「獺祭のお酒の買い方」にまとめています。福岡市の「獺祭天神ストア」では、無料で試飲ができます(水曜定休)。

海外へ持ち帰る場合:100mlを超える瓶は、保安検査前の手荷物には入れられません。預け入れ荷物にするか、保安検査後の免税店でお求めください。乗り継ぎがある場合と、到着する国の持ち込み上限は事前にご確認ください。冷蔵が必要なスパークリングは、長い移動には向きません。→ 旅のヒント